さんごの暮らし相談室 月と太陽

現代女性の〈心〉と〈体〉と〈関係〉の健康と豊かさ、主体性を応援する相談室です。

〈社会〉もより良く

「自分の生き辛さは社会がおかしいからだ」「社会が変われば生きやすくなる」と、お考えになったことはありますか?

 

私は「社会をより良くしたい」と考えて、15年間ほどさまざまな社会活動に携わった経験があります。

 

『社会を変えるには』という本の中で、社会学者・小熊英二氏はそのための方法論として現象学を提案しています。

 

現象学を社会をより良くするためにどのように活かせるのか、小熊さんご自身はその著書の中でまだ十分にご説明しつくされていないのではないかと私は思っているのですが、小熊さんの直観と膨大な資料に基づくこの著書で示された初めての提案に、私は深く共感しています。

 

私は、現象学・社会学を20年ほど専門として研究実践してきました。現象学をどのように活かせるのか? それには、「関係」への視座が欠かせません。

 

社会の「良くない部分」が自己の心のある部分の「投影」であることについても知る必要があります。

 

社会へと投げ込んだ影を、自分自身に統合したとき、人間は成熟へと進みます。

 

成熟した人間による地道な活動は、『帝国』の著者ネグリ&ハートの言う「マルチチュード」だと思っています。ネグリ&ハートは、次の時代をけん引するのは、自律的なマルチチュードたちであると述べています。

 

社会運動やNPO活動では、しばしばバーンアウトが起こります。なぜ起こるのか、さまざまな研究がなされています。

 

草の根的な社会活動を永続的・持続的にすることこそが、社会を変える近道だと思っています。

 

そのために必要なのは、何よりも、その活動が自分自身の喜びと繁栄に結びついていることだと思っています。

 

当相談室では、「社会をより良くしたい」と思って、さまざまな活動をされている方の健康と豊かさも、サポートしています。  

2019.10.21 Monday